スマホの画面が通知バッジで埋まっている。ロック画面をスワイプしても、また新しい通知が積み上がる。そんな状態が当たり前になっている人は少なくありません。通知は本来「見逃せない連絡を教えてくれる仕組み」ですが、アプリの数が増えるほど、その役割は崩れていきます。
この記事で分かること
- 通知が多すぎることで実際に何を失っているのか
- アプリを4つに分類して、通知の出し方を決める考え方
- iPhone・Androidそれぞれで最初に触るべき設定
通知が多いと、大事な連絡ほど見落とす
1日に届く通知の数は、アプリを30本ほど入れている人で100件を超えることも珍しくありません。このうち「その場で対応が必要なもの」は、実感として1割あるかどうかです。
問題は数そのものではなく、慣れです。通知が鳴っても中身を確認しなくなり、まとめてスワイプで消す習慣がつくと、その中に取引先からのメールや家族からの連絡が混ざっていても気づけません。通知を減らす目的は「静かにすること」ではなく、残した通知を必ず見る状態に戻すことにあります。
また、通知が届くたびに画面が点灯するため、バッテリー消費にも影響します。極端に減りが早いと感じている場合は、スマホのバッテリーを長持ちさせる使い方と合わせて見直すと効果が分かりやすくなります。
アプリを4つに分けて考える
一つずつ設定を開くと途中で力尽きます。先に分類を決めてしまうほうが早く終わります。
| 分類 | 該当するアプリの例 | 通知の設定 |
|---|---|---|
| A: 即時に知りたい | 電話、SMS、家族とのメッセージ、会社の連絡ツール(業務時間内) | 音・バナー・ロック画面すべてオン |
| B: 見落としたくないが急がない | メール、カレンダー、宅配、銀行・カードの利用通知 | 音はオフ、バナーとバッジのみ。または時間指定まとめ配信 |
| C: 自分のタイミングで見る | SNS、ニュース、動画、ショッピング | 通知そのものをオフ。アプリを開いたときだけ見る |
| D: そもそも不要 | ゲーム、キャンペーン系、久しく使っていないアプリ | 通知オフ、できればアプリごと削除 |
目安として、Aに入れるアプリは5本以内に抑えます。ここが10本を超えると、結局また通知に慣れてしまいます。判断に迷ったアプリはいったんBに入れておき、1週間使ってみて「音が鳴らなくて困ったか」で決めれば十分です。
iPhoneでまず触る設定
「設定」→「通知」を開くと、アプリの一覧が表示されます。上から順に、C・Dに分類したアプリの「通知を許可」をオフにしていきます。ここだけで体感はかなり変わります。
次に「設定」→「通知」→「通知の要約」で、Bのアプリを指定します。指定したアプリの通知は、決めた時刻(たとえば12時と19時)にまとめて届くようになります。届かなくなるわけではないので、見落としが心配なメール類はこちらが向いています。
「集中モード」も有効です。「仕事」「睡眠」などのモードごとに、通知を通すアプリと人を指定できます。就寝時間帯だけでも設定しておくと、夜間の画面点灯がなくなります。
Androidでまず触る設定
「設定」→「通知」→「アプリの通知」から、同じようにC・Dのアプリをオフにします。Androidはこれに加えて、アプリごとに通知カテゴリが分かれている機種が多いのが特徴です。たとえばショッピングアプリなら「配送状況」は残して「おすすめ・セール情報」だけをオフにする、といった細かい指定ができます。
アプリ名を長押しして「通知」を選ぶと、そのアプリのカテゴリ一覧に直接進めます。全部切ってしまうと配送通知まで届かなくなるので、この単位で見直すほうが実用的です。
通知の許可とアプリの権限は別物ですが、使っていないアプリの整理という意味では合わせて確認しておくとよいでしょう。アプリの権限とプライバシー設定の見直し方も参考になります。
やりがちな失敗
1. 一気に全部オフにする——爽快ですが、二段階認証のコードや配送の再配達連絡まで止まってしまい、数日後に「やっぱり戻そう」となって元の木阿弥です。C・Dから順に切るほうが確実です。
2. バッジ(赤い数字)を消し忘れる——音とバナーを切ってもバッジが残っていると、アイコンを見るたびに気になります。バッジは通知設定とは別項目なので、Cのアプリは合わせてオフにします。
3. メールの通知だけ増え続ける——通知設定より先に、受信箱そのものを整理したほうが早いケースです。メルマガの配信停止やフィルタ設定についてはメールを整理して受信箱を減らす方法で扱っています。
設定したあとの見直し方
1週間ほど使うと、「これは音が必要だった」「これは要らなかった」がはっきりします。1か月に一度、5分だけ通知設定の一覧を上から眺めて、新しく入れたアプリがA扱いになっていないかを確認する。この習慣があるだけで、通知だらけの状態には戻りにくくなります。
なお、業務用の連絡ツールを完全に切ると別の問題が起きます。時間帯で通す・通さないを切り替えるほうが、周囲との齟齬が出にくいでしょう。
通知を減らしても、つい触ってしまう人へ
通知を切っても、手が勝手にスマホに伸びる。ここまで来ると設定の問題ではなく、習慣の問題です。
当サイトの運営者が作ったIMPULSEという記録アプリがあります。スマホを触りたくなった瞬間に1タップ記録し、代わりの行動を選ぶだけのものです。使用時間を制限するタイプではないので、厳しい管理が苦手な人でも続きます。
まとめ
通知の整理は、アプリを4つに分けて、C・Dを切るところから始めるのが最短です。Aは5本以内、Bは時間指定でまとめて受け取る。この形にしておくと、通知が鳴ったときに「見るべきものが来た」と判断できるようになります。設定を触る時間は最初の20分ほどで、あとは月に一度の見直しだけです。画面の静けさより、必要な連絡を取りこぼさないことのほうが、実際の効果としては大きいはずです。


