2年ほど前に、いわゆる五十肩になりました。結論から書くと、いくつも病院に行き、SNSで見つけた治し方を何通りも試しましたが、どれも効きませんでした。そして1年ほど経ったころ、気づいたら勝手に治っていました。
治し方の記事はいくらでもあります。この記事に書けるのは、そうした方法を一通り試して効かなかった側の話と、あの時期に一番つらかったのが痛みそのものではなかった、ということです。同じ状態で検索している方に届けばと思います。
この記事で分かること
- 実際の経過(発症から自然に治るまでの1年)
- 試して効かなかったこと、やらなければよかったこと
- 「一生このままかも」と思ったときに知っておくとよかったこと
始まりは、ただの肩の違和感だった
最初は「肩がこったかな」程度でした。それが数週間で、腕を上げると痛い、後ろに回すと激痛、という状態に変わっていきます。
一番こたえたのは夜です。横になると痛みが強く出て、寝返りで目が覚める。寝る姿勢をいろいろ試しましたが、どうにもならない日が続きました。日中の痛みより、眠れないことのほうが体力を削ります。
シャツを着る、髪を洗う、後ろのポケットから財布を出す。普段まったく意識していなかった動作が、ひとつずつできなくなっていきました。
病院にもいくつか行った
1か所で納得できず、複数の医療機関にかかりました。検査を受け、説明を受け、その都度対応してもらいましたが、短期間で劇的に良くなることはありませんでした。
ただし、これは「病院に行っても無駄」という意味ではまったくありません。むしろ逆で、受診したこと自体には意味がありました。肩の痛みには五十肩以外の原因もあり、放置してはいけないものもあります。それを確認できたことで、少なくとも「もっと悪い何か」を疑い続けずに済みました。
SNSで見つけた方法を、いくつも試した
痛みが引かないと、どうしても検索します。「これで治った」という体操やストレッチを、何通りも試しました。
今になって思うのは、痛みが強い時期に無理に動かしたのは、おそらく良くなかったということです。一般に五十肩は、強く痛む時期・肩が固まって動きにくくなる時期・少しずつ戻る時期という経過をたどると言われています。時期によって、動かしたほうがよい場合と、安静にしたほうがよい場合が変わります。
私は「動かさないと固まる」という情報を見て、痛い時期にも頑張って動かしていました。良かれと思ってやったことが、かえって炎症を長引かせていた可能性はあると感じています。何をどの時期にやるべきかは、自己判断ではなく受診先で確認してください。ここは私の失敗です。
一番つらかったのは、痛みではなく「先が見えないこと」
正直に書きます。半年を過ぎたあたりから、「もう一生このままかもしれない」と思うようになりました。
病院に行っても、方法を試しても変わらない。仕事も家のことも普通にこなさなければいけない。誰かに言っても「五十肩か、年だな」で終わる。この、終わりが見えない感じにかなりメンタルをやられました。あの時期は、痛みそのものより、こちらのほうが重かったと思います。
もし今、同じ状態で検索してこのページに行き着いた方がいるなら、伝えたいのはここです。五十肩は、年単位の時間がかかることがあります。数週間で治らないのは、あなたのやり方が間違っているからではありません。それを知っているだけで、気持ちの持ちようはずいぶん違ったはずだと思っています。
そして、気づいたら治っていた
劇的な回復ではありませんでした。「あれ、今日は痛くないな」という日が少しずつ増えて、ある時期から夜に目が覚めなくなり、気づけば腕が上がるようになっていました。1年ほど経ったころです。
「何が効いたのか」と聞かれると困ります。特定の何かが効いた実感はありません。結果として、時間が解決した形になりました。
振り返って、こうすればよかったと思うこと
- 経過に時間がかかるものだと、最初に知っておく。焦って次々に方法を変えるより、精神的にずっと楽でした
- 痛みが強い時期に無理をしない。動かす・動かさないの判断は受診先で確認する
- 夜の痛みは相談する価値がある。睡眠が削られると、日中の回復力まで落ちます
- SNSの「これで治った」を鵜呑みにしない。その人に効いたことが、同じ時期の自分に効くとは限りません
- 周囲に言っておく。重いものを持つ場面などで、無理をしなくて済みます
肩の不調がすべて五十肩とは限りません。強い痛みが続く、腕に力が入らない、しびれがある、夜間の痛みで眠れないといった場合は、整形外科で相談してください。他の原因が隠れていることがあります。
デスクワークによる肩こりは、これとは別の話です。そちらは肩こりの解消法や肩甲骨まわりをほぐす習慣を参考にしてください。ただし五十肩の痛みが強い時期に、これらを自己流で当てはめるのはおすすめしません。
まとめ
五十肩は、私の場合1年ほどかかって自然に治りました。試した方法が効いた実感はなく、途中で「一生治らないかも」と本気で思いました。
同じ状態の方に言えるのは、治らないのはあなたの努力不足ではない、ということです。時間がかかるものだと知ったうえで、痛みの強い時期は無理をせず、気になる症状があれば受診してください。終わりは来ます。私の場合は、来ました。
※この記事は個人の体験と経過をまとめたものです。症状の感じ方や経過には個人差があります。診断や治療については医療機関にご相談ください。


