日焼け止めは女性のものというイメージを持つ男性も多いですが、紫外線によるシミ・シワ・肌の老化は男性の肌にも同じように影響します。基本を押さえれば難しいケアではありません。
SPF・PAの見方
SPFは紫外線B波(シミ・炎症の原因)、PAは紫外線A波(シワ・たるみの原因)への防止効果を示す指標です。普段の通勤・外出程度ならSPF30・PA++前後、屋外での運動やレジャーが多い日はSPF50・PA+++以上を目安にすると安心です。
男性の肌に合うタイプの選び方
皮脂が多くベタつきが気になる人はジェルタイプやサラサラした乳液タイプがおすすめです。乾燥が気になる人は保湿成分入りのクリームタイプを選ぶと、日焼け止めと同時に乾燥対策もできます。乾燥肌対策の基本も参考にしてください。
正しい塗り方・塗る量
①洗顔・スキンケアの後、乳液の後に塗る②顔全体に適量(500円玉大が目安)をムラなく伸ばす③汗をかいたり長時間屋外にいる場合は2〜3時間おきに塗り直す、という基本を守ることで効果を発揮します。少量を薄く塗るだけでは十分な効果が得られません。
塗り忘れやすい部位
耳・首の後ろ・生え際・手の甲は日焼け止めの塗り忘れが多い部位です。帽子やサングラスと併用することで、これらの部位への紫外線ダメージをさらに軽減できます。
オフの仕方
ウォータープルーフタイプは通常の洗顔料だけでは落ちにくいことがあります。クレンジング料の使用が推奨されている製品かどうかをパッケージで確認し、洗い残しがないようにしましょう。
紫外線が強い時期と時間帯の目安
「夏だけ塗ればいい」と考えている人が多いのですが、紫外線量は3月頃から増え始め、4〜9月が高い時期にあたります。1日のなかでは10時〜14時に一日分のおよそ半分以上が降り注ぐとされ、通勤や昼休みの外出がちょうど重なります。
また、シワやたるみに関係するとされるUVAは季節による変動が比較的小さく、真冬でも夏場の3〜5割程度の量があると言われています。曇りの日でも晴天時の6〜8割は届くため、「今日は曇りだから」と省略すると年間ではかなりの差になります。
とはいえ毎日きっちりは続きません。まずは屋外に15分以上いる日は塗るという自分なりの線引きを決めておくと習慣化しやすくなります。習慣づけのコツは日焼け止めを毎日塗る習慣でも触れています。
タイプ別の特徴を表で比べる
| タイプ | 使用感 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ジェル | 軽く伸びる・べたつきにくい | 皮脂やテカリが気になる人 | 汗で流れやすく塗り直しが必要 |
| 乳液・ミルク | ほどよくしっとり | 普通肌・迷ったらこれ | 量が少ないと効果が下がる |
| クリーム | 密着感が高い | 乾燥しやすい人・長時間の屋外 | 白浮きしやすい製品がある |
| スプレー | 手を汚さず塗り直せる | 頭・首の後ろ・外出先での重ね塗り | 単独では塗りムラが出やすい |
| スティック | ピンポイントで塗れる | 耳・鼻・持ち歩き用 | 顔全体を塗るには不向き |
おすすめの組み合わせは「顔はジェルか乳液、外出先での塗り直しはスプレーかスティック」です。1本ですべてをまかなおうとすると、どこかで無理が出ます。
やりがちな失敗と、その理由
①量が少なすぎる。パッケージに書かれたSPFの数値は、決められた量を塗った条件で測定されています。顔全体ならクリームで500円玉大、乳液タイプならパール2個分を2回に分けて重ねるくらいが目安です。半分の量では効果も単純に半分程度になると考えてください。
②朝塗って終わり。汗や皮脂、無意識に顔を触る動作で少しずつ落ちていきます。屋外にいる日は2〜3時間おきの塗り直しが基本です。
③去年の残りを使う。開封後の日焼け止めは1シーズン(長くても1年)で使い切るのが安心です。分離していたり、においが変わっていたら使わないでください。保管の考え方はスキンケア用品の使用期限と保管にまとめています。
④頭皮を忘れている。髪が薄くなってきた人ほど、分け目や頭頂部が無防備になります。顔だけ守っても頭皮は日焼けします。頭皮の紫外線対策もあわせて確認してください。
生活パターン別・どれくらいの強さが必要か
- 通勤と屋内勤務が中心(屋外は1日30分程度)…SPF20〜30・PA++前後。強すぎるものを毎日使うより、無理なく続けられる使用感を優先します。
- 外回りの営業・現場作業で屋外に数時間…SPF50・PA+++以上。加えて2〜3時間おきの塗り直しが前提になります。
- ゴルフ・釣り・キャンプなど半日以上の屋外…SPF50+・PA++++のウォータープルーフ。帽子とサングラスの併用が現実的な防御になります。
- ヒゲを剃った直後の肌…刺激を感じやすいので、アルコールの少ないものやノンケミカル(紫外線散乱剤)表記のものを選ぶと使いやすいことがあります。
よくある疑問
Q. 白浮きするのが嫌なのですが。
白浮きは主に紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛)によるものです。気になる場合は「紫外線吸収剤配合」「トーンアップなし」の記載がある製品や、少量ずつ2回に分けて塗る方法を試してみてください。
Q. 化粧下地やBBクリームでも代用できますか。
SPF表記があれば一定の効果は期待できますが、薄く伸ばす前提の製品が多く、必要量に届かないことがあります。日焼け止めを塗ったうえで重ねるほうが確実です。使い方はBBクリームの使い方で解説しています。
Q. うっかり日焼けしてしまったら。
まずは冷やして、水分を補うことが基本です。ヒリつきや水ぶくれが出る、痛みが数日続くといった場合は自己判断せず皮膚科を受診してください。対処の手順は日焼け後のアフターケアにまとめています。
Q. 塗り続けるとシミは防げますか。
効果には個人差があり、確実に防げると言い切れるものではありません。ただし紫外線対策はシミ対策の土台になる部分なので、続ける価値のある習慣だと考えられています。
まとめ
日焼け止めは「SPF・PAの目安」「肌質に合うタイプ」「塗る量とこまめな塗り直し」の3点を意識するだけで効果が大きく変わります。40代からのスキンケア入門と合わせて、日々の習慣に取り入れてみてください。


