四十代を過ぎると、顔や手の甲に今までなかったものが増えてきます。シミなのか、ほくろなのか、それとも別のものなのか。ネットで調べるほど不安になる一方で、皮膚科に行くほどでもない気がして先送りにしてしまう。ここでは自己判断で断定せずに、受診を考える目安を持っておくという整理をします。なお以下は医師の診断に代わるものではありません。
まず前提として、自分では確定できない
見た目だけで種類を確定するのは専門医でも難しく、必要に応じてダーモスコピーという拡大観察の機器が使われます。ですから個人でやるべきことは「これは何か」を当てることではなく、「相談したほうがよい状態かどうか」を判断することです。この線引きを持っておくと、無用に不安になることも、逆に放置しすぎることも減ります。
加齢によく見られるもの
中年以降に増えやすいのは、日焼けの蓄積による色の濃い部分と、脂漏性角化症と呼ばれる少し盛り上がったタイプです。後者は加齢に伴ってよく見られるもので、こめかみや生え際、体幹に出ることがあります。色や形が気になっても、多くは経過を見てよいとされますが、判断は診察が前提です。日々の予防としては顔のシミ対策が基本になります。
受診を考えたほうがよい変化
一般に、短期間で大きくなる、輪郭がぼやけて左右非対称になる、色にムラが出る、出血やジュクジュクが続く、といった変化があるときは早めの相談がすすめられます。大きさの目安として直径が数ミリを超えて広がってきた場合も同様です。逆に、何年も形と色が変わらないものは、急ぐ理由は少なくなります。判断の軸は「大きさ」ではなく「変化しているかどうか」です。
記録の取り方が診察を楽にする
受診時にいちばん役立つのは、時間の経過が分かる写真です。スマートフォンで、明るい場所で、定規やコインなど大きさの分かるものを横に置いて撮り、月に一度で構わないので同じ条件で残しておきます。撮影日が自動で残るので、いつからどう変わったかを口頭で説明する必要がなくなります。
予防としてできること
できてしまったものを自宅の手入れで消すことはできませんが、これ以上増やさない対策は取れます。紫外線対策を通年で続けること、こすらないこと、肌の状態を整えておくことです。日常の手入れ全般は肌のキメを整える習慣、紫外線対策は毎日の日焼け止めが参考になります。
まとめ
見分けようとするのではなく、変化を記録して、変化があれば相談する。この形にしておけば、不安に振り回されずに済みます。気になる状態が続くときは、自己判断で市販品を試す前に皮膚科で相談してください。


