朝起きたときにアゴがだるい、こめかみが張っている、原因のわからない肩こりや頭痛が続く。歯科で「歯がすり減っていますね」と言われた経験がある人もいるかもしれません。中年男性に多い食いしばりと歯ぎしりは、自覚がないまま毎晩続いていることが多く、歯だけでなく全身の不調につながります。
寝ている間の力は想像よりずっと強い
食事のときに歯にかかる力は自分の体重程度ですが、睡眠中の歯ぎしりではその数倍の力がかかることがあるとされています。しかも断続的に続きます。当然、歯はすり減り、詰め物は欠け、支えるアゴの関節と筋肉には毎晩負荷がかかります。日中の「気づいたら奥歯を噛みしめている」タイプは音が出ないぶん、さらに気づきにくいのが厄介です。
自分で気づくためのチェック
起床時にアゴやこめかみ、耳の前がだるい。頬の内側や舌の縁に歯の跡がついている。奥歯の噛む面が平らにすり減っている。冷たいものがしみる。口を開けるとカクッと音がする。家族に「夜、音がする」と言われたことがある。ひとつでも当てはまるなら可能性があります。原因のはっきりしない肩や首のこりが続く人は、首こり・肩こりの対処と合わせてアゴも疑ってみてください。
肩こり・頭痛とつながる仕組み
噛む筋肉は側頭部から頬、アゴの下に広がり、首や肩の筋肉と連動しています。噛みしめが続くと、これらの筋肉が緊張したまま朝を迎えることになり、こりや緊張型の頭痛として現れます。肩だけをほぐしても、原因が夜間の噛みしめであれば毎晩リセットされてしまいます。「ほぐしてもすぐ戻る」タイプのこりは、一度この可能性を検討する価値があります。
今日からできる対処
まず日中の噛みしめを止めることです。上下の歯は、本来は食事と飲み込みのとき以外は触れていないのが自然な状態です。モニターやスマホの待ち受けに「歯を離す」とメモを置き、気づくたびに力を抜く。単純ですが最も効きます。ストレスと睡眠の質が引き金になることが多いため、寝る前のアルコールとカフェインを控えるのも有効です。睡眠の質を上げる習慣もあわせてどうぞ。
歯科で相談したほうがよい場合
すでに歯がすり減っている、詰め物が繰り返し外れる、朝の頭痛やアゴの痛みが日常化している場合は、自己流では止まりません。歯科では就寝時に装着するマウスピース(ナイトガード)を作ってもらえます。歯ぎしり自体をなくすものではありませんが、力を分散させて歯と関節を守れます。保険が適用されることが多く費用も現実的です。歯周病と口のケアが気になる人はまとめて相談するとよいでしょう。
市販品を使う場合(PR)
市販品は応急的なものです。合わない状態で使い続けると噛み合わせに影響することがあるため、続くようなら歯科で型を取ったものを作ってください。
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まとめ
食いしばりと歯ぎしりは、自覚がないまま歯・アゴ・首肩に負担をかけ続ける習慣です。日中に歯を離す意識を持ち、寝る前のアルコールとカフェインを控え、睡眠を整える。それでも朝のだるさや痛みが続くなら歯科でマウスピースを相談してください。肩こりや頭痛の原因が別のところにあった、というケースは珍しくありません。


