いわゆる「16時間ダイエット」を、意識してやったわけではありません。気づいたらそうなっていた、というのが正直なところです。
朝はもともと食べません。昼過ぎにお腹は減るのですが、コンビニに行くのが面倒で後回しにする。そうしているうちに夕方になり、気づけば夜ごはんの時間。つまり前日の夜から翌日の夜まで、16時間以上食べていない日ができあがります。これが1週間ほど続いたとき、体重が1〜2キロ減りました。
今もたまにこうなります。ただ、体に良いかどうかは正直分かっていません。この記事では、実際に起きたことと、あとから調べて「これは喜んでいい減り方ではないかもしれない」と思った点を、両方書きます。
この記事で分かること
- 1週間で1〜2キロ減った中身が、おそらく何だったのか
- 「面倒だから食べない」が抱えているリスク
- やるとしても、これだけは外せないという条件
減った1〜2キロの正体は、たぶん脂肪ではない
体重計の数字だけ見ると成功したように見えます。ただ、計算してみると話が合いません。
一般に、体脂肪を1キロ減らすには、およそ7,000kcalぶんの収支のマイナスが必要とされています。1週間で2キロとなると14,000kcal、1日あたり2,000kcalの赤字です。食事を抜いたくらいでは、まず届きません。
では何が減ったのか。短期間で落ちる体重の多くは、体内の水分と、グリコーゲン(糖の貯蔵形)だと考えられています。グリコーゲンは水分と一緒に蓄えられているため、これが減ると水分も一緒に抜けて、体重として目に見えて動きます。
つまり私の1〜2キロは、「痩せた」というより「軽くなった」に近い。実際、普通に食べる日が続くと元に戻ります。ここを勘違いすると、戻ったときに「失敗した」と落ち込むことになります。
怖いのは、慣れてしまうこと
やってみて一番実感したのは、空腹に慣れるということでした。最初の数日は昼過ぎがつらいのですが、続けているとそれほど気にならなくなります。
ただ、空腹を感じなくなったことと、体が栄養を必要としていないことは、別の話です。ここを混同すると危ないと思っています。実際、あとから調べて気になった点を挙げます。
- 筋肉が落ちやすい:食事から十分なたんぱく質が入らない状態が続くと、体は筋肉を分解してエネルギーに回します。40代以降はただでさえ筋肉量が落ちやすいので、ここが減ると基礎代謝も落ち、結果的に太りやすい体になります
- 1食に寄せると血糖が急に上がりやすい:空腹が長く続いた後にまとめて食べると、食後の眠気やだるさが強く出ることがあります(→食後の眠気と食べ方)
- 反動で食べすぎる:我慢した日の夜に、つい量が増える。これも実感があります(→食べ過ぎを抑える工夫)
- 栄養が偏る:面倒で抜いているので、当然ながら「その分を他で補おう」という発想がありません。これが意図的な食事管理との決定的な違いです
正直に言うと、これは食事管理ではない
ここが一番大事なところだと思っています。私の場合、健康のために時間を決めたのではなく、単に面倒で食べなかっただけです。
同じ「16時間食べない」でも、意図してやる人は食べる時間に何をどれだけ摂るかを設計しています。私はしていませんでした。結果だけ似ていて、中身がまったく違うわけです。体重が減ったのは事実ですが、これを「うまくいった方法」として人に勧める気にはなれません。
この方法を試してはいけない人
体験談として書いていますが、次に当てはまる方は自己判断で食事を抜かないでください。
- 糖尿病などで薬を使っている方。食事を抜くと低血糖を起こす危険があります。これは我慢の問題ではなく、命に関わります
- 持病があり通院中・服薬中の方。薬を食後に飲む指示が出ている場合も含みます
- やせ型の方、体重が既に落ちてきている方
- 過去に食事の量をコントロールできなくなった経験がある方
- 力仕事や長時間の運転など、集中力を切らせない仕事をしている方
該当する場合は、必ず主治医に相談してください。体重を落とす方法は他にもあります。
もし続けるなら、これだけは
私自身、今もたまにこの状態になります。そのうえで、最低限これは守るようにしています。
- 水分は必ず摂る。食べない日は、食事から入るはずの水分がまるごと抜けます。意識して飲まないと足りません(→水分の摂り方)
- 食べるときにたんぱく質を確保する。ここを外すと、ただ筋肉が減るだけになります。肉・魚・卵・大豆製品を先に入れる
- 体調が悪い日はやらない。ふらつく、頭が回らない、手が震えるといった日は素直に食べる
- 体重ではなく中身を見る。体重だけ見ていると、筋肉が減っていても「成功」に見えてしまいます
食事の組み立て方そのものは食事管理の基本に、お腹まわりを落とす話は内臓脂肪を減らす習慣にまとめています。
体重計ではなく、中身を見る(PR)
この方法を試すなら、体重だけを見るのはやめたほうがいいと思います。減っているのが水分なのか、脂肪なのか、筋肉なのかが分からないからです。
体組成計があれば、体脂肪率や筋肉量の推移が追えます。体重が減っているのに筋肉量まで下がっているなら、その減量はうまくいっていません。数字が出ると、続けるかやめるかを感覚ではなく事実で判断できます。
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まとめ
1週間で1〜2キロ減ったのは事実です。ただしその中身は、おそらく水分とグリコーゲンで、脂肪ではありません。そして私の場合、健康のために選んだのではなく、面倒で食べなかっただけでした。
空腹には慣れます。ですが、慣れたことと体が必要としていないことは違います。もしやるなら、水分とたんぱく質だけは外さず、体重ではなく中身を見てください。そして持病や服薬がある方は、試す前に医師に相談してください。
※この記事は個人の体験と、それについて調べた内容をまとめたものです。効果や安全性を保証するものではなく、特定の食事法を推奨するものでもありません。体調や持病に不安がある場合は医療機関にご相談ください。


